みなさんがVRと聞いて想像するのは、ヘッドマウントディスプレイを頭につけて手にコントローラーを持ってプレイするというイメージではないでしょうか? そんなイメージを覆す、体全身での操作を可能にする全身スーツコントローラー「HoloSuit」が開発されています。
今回はそんな全身スーツコントローラーの「HoloSuit」とその活用事例をご紹介していきます!
HoloSuitとは
百聞は一見に如かず、ということでまずはこちらの動画をご覧ください。
いかがでしたでしょうか。
現在VRを体験するとなると、一般的にはヘッドマウントディスプレイとゲームパッドのようなコントローラーを手に持ってプレイするパターンが主流です。
しかしHoloWorld社が提供している「HoloSuit」を着用すれば、自分自身の動きと連動して画面内のアバターやロボットをリアルタイムにコントロールすることが可能になるんです。さらには触覚フィードバックという技術により、画面内のアバターが何かの物体に触れたとき、その物体に触れた感触をHoloSuit内のデバイスで疑似的に再現することで、あたかもユーザーが現実的に触っているかのような感触を再現することができます。
自分の分身ができたみたいだね!
これらの体験を可能にしているのがHoloSuit全体に取り付けられている多数のセンサーです。HoloSuitには26個の組み込みセンサー、9個の触覚フィードバックデバイス、8個の組み込みボタンが搭載されています。また、この上位モデルであるHoloSuit Proはモーションセンサーの数が36個までに増やされており、より精密にユーザーの動きを検知することができます。
さらにHoloSuitは外部からユーザーの動きを測定する必要がないのも特徴のひとつです。今までの全身の動きを測定するためには外部カメラを何台も用意する必要がありましたが、Holo Suitでは搭載された多数のセンサーによって全身の位置や動きを検知しているため、こういったカメラが必要ありません。また測定されたデータはワイヤレスで転送されるため、デバイスやケーブルによって動きが制限される心配もないんです。
それではHoloSuitの活用事例を見ていきましょう!
HoloSuitの活用事例
危険な現場でのロボット操作
HoloSuitは画面内のアバターの操作だけではなくロボットの操作にも対応しています。ロボットは従来から、火災現場や放射線濃度が高い現場、高電圧を扱う現場など人が立ち入ることのできない環境において安全に作業を行うために用いられてきましたが、その操作にはある程度の技術や慣れが必要となります。そんな複雑なロボット操作でも、HoloSuitを活用することで誰でも直感的に操作することができるようになるとされています。
高価な物理シミュレータの代替
現在、潜水艦や戦闘機の操縦練習には操縦環境を再現したシミュレータが用いられていますが、このシミュレータは一般的に高価で数に限りがあります。そこでHoloSuitを用いた訓練が提案されています。受講者は、同じ仮想空間内でHoloSuitを着用したAIまたはリモートトレーナーによって指導され、リアルタイムにフィードバックを受けることができます。
仮想コーチング
またフィットネス分野でもHoloSuitは注目されています。例えばヨガやゴルフなどのコーチングにおいて、感触フィードバック技術を使ってトレーナーが意図する正しいフォームに自然と導くことで、リモート環境でも効果的なトレーニングを行うことができます。
まとめ
いかがでしたか?今回ご紹介したHoloSuitは現在HoloWorld社のホームページからデモを予約することができます。
今回紹介した事例のほかにも、教育、エンタメ、リハビリ分野など様々な分野に応用が期待できますよね!
それではまた次の記事でお会いしましょう。
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