今年2023年はWBC、ラグビーW杯、サッカー女子W杯などスポーツイベントが数多く行われ、日本人選手が活躍したシーンがたくさんありましたね。
そんなわけで今回はスポーツにおけるARの活用方法と、ARがメインになった新時代のスポーツを見ていきましょう。
スポーツにおけるARの活用方法
試合会場での観戦
現地でのスポーツ観戦は、その場にいる全員が迫力あるプレーや選手に夢中になっていて一体感がたまりませんよね。ですが、観客席が遠かったりすると位置によっては細かい選手の動きを見るのが難しい場合があります。かといってテレビやネット配信で見るとやっぱり臨場感がいまひとつで物足りない…。その問題、ARの活用によって克服できます!
例えば、スマートフォンやスマートグラスを使用すれば、フィールド上の選手情報をリアルタイムで取得したり、別のアングルからの映像を観ることができます。AR技術を導入することで、現地での観戦体験の魅力を損なわずに、デメリットの部分を改善できるのです。特に、5Gの実用化により、超高速通信、大容量データ伝送、低遅延が可能になった今、ARを駆使したスタジアム観戦がより一層広まることが期待されます。
アスリートトレーニング
アスリートのトレーニングにおいてもARが活用されています。例えば、アスリートはお手本となるフォームを3D映像で記録し、それをAR技術を用いてリアルタイムに再現しながら、フォームの改善に取り組んだりしています。また、チーム全体の動きをARで詳細に確認しながら全体の戦術を練るなどの活用も行っています。今後ARがもっと一般的になれば、あの一流選手が仮想空間に現れて目の前で指導してくれる…なんて日もそう遠くないかもしれないですね!
マーケティング
スポーツイベントにおいてスポンサーシップは実は非常に大事な部分です。普段スポーツイベントを見ている分には放送の途中のCMや目に入ってくるスポンサー広告は鬱陶しいと感じる人もいるかもしれませんが、様々なスポーツイベントが開催できているのはこのスポンサーが広告料を払っているおかげなのです。スポンサーから見れば、スポーツの試合が全世界に放送されるため、こういったスポーツイベントでの宣伝は極めて重要な機会と言えるでしょう。そのため各スポンサーはARなどの最新テクノロジーを活用することで、視聴者の目を惹く広告に力を入れています。これはスタジアム内外の広告だけでなく、チケット、パンフレット、ポスター、さらには飲料のカップまでもが対象となっています。
特に30歳以下の若い世代は、伝統的な広告よりもインタラクティブな広告を好む傾向があるといわれています。新鮮で参加型のAR広告はこうした世代に訴えかける効果的な手段なのです。
さらに、AR広告の大きな利点は、顧客に関する情報を効率的に収集できる点です。収集した情報を元に、ユーザーに合わせて最適化された広告を提供することで、ユーザー満足度の向上と売上増加を同時に実現させています。このようにAR広告は、スポーツイベントにおける広告戦略の新たなフロンティアとして注目されています。
ARスポーツ「HADO」
続いてはARをメインにした次世代のスポーツ「HADO」をご紹介します。
「HADO」はAR技術とスポーツを融合させた競技で、現実世界を舞台にエナジーボールやシールドを仮想空間上に生成して戦うスポーツです。ルールは非常にシンプルで、エナジーボールを相手に当てることでスコアをため、試合時間である80秒を過ぎた時点でのスコアが高いチームの勝ちとなります。
プレーヤーはヘッドマウントディスプレイとアームセンサーを使用し、リアルタイムでのAR映像を確認しつつ腕の動きによってエナジーボールやシールドを操作します。2014年に日本で誕生した「HADO」は現在、世界中で160万人以上のプレーヤーに愛され、年間100以上の大会が開催されています。
「HADO」の革新的な点は、誰もが簡単にプレイできる点です。運動能力や年齢に左右されないため、家族同士で行えるファミリーゲームから本格的な大会まで様々なレベルで楽しむことができます。このようにテクノロジーとスポーツの融合により、「HADO」のような新たなスポーツジャンルが日々生まれています。
まとめ
今回は「ARとスポーツ」というテーマで記事を書いてみました。今後のスポーツがどのように発展していくかワクワクしますね!
それでは次回の記事でお会いしましょう!
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