「Ai Pin」とは、アメリカのスタートアップ企業が開発した新型のウェアラブルデバイス(体に装着して使う端末)で、新しい操作方法や様々な機能が期待されています。
この記事ではそんな「Ai Pin」がもたらす新しい可能性に焦点を当ててみましょう。
新たなデバイス「Ai Pin」
アメリカのスタートアップ企業Humane社は現地時間の11月9日、最新のテクノロジーと先進的なデザインを兼ね備えた新しいウェアラブルデバイス「Ai Pin」を発表しました。このデバイスはピンバッジのような形状で洋服の胸元やカバンに装着して使用します。
Ai Pinはスマホやパソコンを必要とせずそれ単体で動作します。本体をタップすると起動し、話しかけることで様々な機能を利用することができます。例えば、検索機能「Ai Mic」や他言語対応の通訳、音声通話、音楽配信サイト「TIDAL」と連携した音楽再生、食品の識別と栄養目標に沿った食事管理のサポート、ユーザーの話し方に合わせたメッセージ作成、高性能なカメラ機能などの機能が利用可能です。そしてこれらはいちいち相応のアプリを開くことなくAIが自動で判別して機能を提供してくれるため、より直感的な操作が可能となっています。
- 検索
- 翻訳
- 通話
- 音楽再生
- ユーザーサポート
- メッセージ自動作成
- カメラ
などの機能をAIが自動判別!
さらにAi Pinには手のひらに情報を投影する「レーザーインクディスプレイ」も搭載されています。このディスプレイはカメラと連動しており、指でジェスチャーすることで操作できます。これにより、なにか情報が必要になったときに手のひらをかざせばすぐに情報を得られ、それ以外の時は周りの風景や人とのコミュニケーションを楽しむ、といったデジタルデトックスのような使い分けが可能です。
公式サイトでは以下のようなやりとりが紹介されています。
「ここにいる間に見に行っとけってアバが送ってくれた展示は何だったっけ?」
Ai Pin:アバがおすすめしていたのは「Moon Phases」です。
「それってまだ見られる?」
Ai Pin:はい。月曜から土曜の10時~7時は開いています。
このようにチャットの内容をAi Pinが抽出、要約してくれるので、いちいち確認する手間がなくなるとのことです。
プライバシーについて
そして「Ai Pin」が最も重視しているのは、プライバシーと透明性です。常時周囲の音を検知しているスマートスピーカーと異なり、Ai Pinはユーザーのタッチによってのみ起動します。この仕様により、Ai Pinが意図しないタイミングで作動することを防ぎ、機械に常時聞かれているという不快感をなくす役割を果たします。
またAi Pinの上部には「トラストライト」というライトが搭載されています。このライトは、デバイスがオンの時にのみ点灯するので、ユーザーは起動状態を常に把握することができます。この機能もユーザーの安心感を向上させる機能ですね!
まとめ
新型AIデバイス「Ai Pin」は、次世代のテクノロジーに焦点を当てつつも、デジタルデトックスやプライバシー保護にも注力した先進的なデバイスとして注目されています。いま主流のスマホやスマートウォッチを淘汰するのか、それとも共存するのか、これからの変革に期待が高まります。
それでは次回の記事でお会いしましょう。
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