先日、Appleが開発する新しいヘッドマウントディスプレイ「Apple Vision Pro」の発売日が公開され、VR界隈への注目度が高まってきています。それに伴い読者の方の中にも、
VRデバイス買ってみようかな!
とお考えの方もいるかと思います。しかし、ちょっと待ってください!VRデバイスのいい面ばかりに目を奪われてはいないでしょうか?
今回はなんとVRで酔ってしまう「VR酔い」という症状について解説します。
VR酔いとその原因
酔いといったらお酒が一番に浮かびますよね。しかしVR酔いの症状はどちらかというと「乗り物酔い」の方が近いです。車にずっと乗っていると気持ちが悪い、めまいがする、吐き気を催す、、。そうですあの症状が場合によってはVRでも起きてしまうのです。
その原因はいったい何なのでしょうか?
原因その1:目と体の不一致
VRは「ヘッドマウントディスプレイ」という目元から後頭部までを覆うような装置を目に装着して、画面に映像を流すことにより、まるで自分が別世界にいるかのような視覚情報や聴覚情報を表現しています。
しかしもちろん実際に自分がその世界にいるわけではないため、三半規管で感じる平衡感覚や肌にあたる風の感覚などは現実世界のままです。
その結果、脳で感覚の不一致が生じ、疲労や吐き気といった症状として現れてくるのです。
平衡感覚、触覚 → 現実世界
この不一致でVR酔いが生じる!
原因その2:近すぎるディスプレイ
原因の二つ目として、目とディスプレイ間の距離が近すぎることが挙げられます。
人間の目には、見るものの距離に応じてピントを調節する「水晶体」という組織が備わっており、VRゴーグルは表示する物体が遠くにあるように見えるようあらかじめ映像が調整されています。
しかしながらディスプレイは映像内の物体よりも目の近くに存在するため、現実とは異なる光量が目に飛び込んできてしまい、長時間使用すると疲労や目の不快感などの症状が表れます。
VR酔いしてしまったらどうするの?
もしヘッドマウントディスプレイを使用していてVR酔いの症状が出てきた場合どのようにすればよいのでしょうか。
まず最も大事なのは、機器を外してVR体験を中止することです。体調の異変に気付いているにもかかわらずVRを続行すると、症状がより悪化する可能性があります。
そして深呼吸や部屋の換気などを行って身体を安静にし、目や脳を休めることが重要です。
こちらのサイトは乗り物酔いへの対処法ですが、VR酔いにも同じく効果があると考えられますので参考にしてみてください!
まとめ
今回はVR酔いについてまとめました。とても魅力的で可能性のあるVRですが、のめり込みすぎるあまり体調を崩してしまうと最悪の体験に早変わりしてしまいます。
身体の調子と相談しながら安全にVRを楽しみましょう!それでは!
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