VR、AR、XRという言葉が世間で使われるようになり、それと同時にメタバースという言葉もよく耳にするようになりました。このメタバースという言葉。「全く聞いたことがない」という方から、「何となく近未来の技術かな」という認識の方まで、幅広く理解できるよう、いま一度解説していこうと思います。
「メタバース」という言葉の意味
メタバースとはそもそも何なのでしょうか。野村総合研究所のサイトでは以下のように説明されています。
メタバースとは、インターネット上の仮想空間です。現実世界を超える体験とコミュニケーションを通して経済活動が生み出されます。
引用元:https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/ma/metaverse
ユーザーは、3次元で構成された仮想空間の中で、自分自身の分身であるアバターを介して自由に動き回り、他者と交流し、商品やサービスの売買など様々なことを体験できます。
この文章を基に、メタバースの定義について少しかみ砕いてみていきましょう。
まず出てくるのが「仮想空間」や「現実世界」という言葉。今私たちが自由に生活し、他人と会話したり、物を売り買いしたりしている世界を「現実世界」と呼んだときに、インターネットを通じて現実世界以外で生活を送ることができる場のことを「仮想空間」や「メタバース」と呼んでいます。
マリオカートやマインクラフトのようなゲームを想像してみましょう。みなさんは自分で選んだキャラクター(アバター)を操作して自分以外の様々なキャラクターと戦ったり協力したりしますよね?これも現実世界以外の場で交流しているため、一種のメタバース空間と言えるでしょう。
ただ一般的には、金銭のやり取りがあったり自由に動き回れたりと、もっといろいろな生活行動ができる場をメタバースと呼ぶことが多いです。
ここまで説明してきた内容だとゲームのようなエンタメの要素ばかり目がいってしまいますが、メタバースはオンライン学習、ビジネスミーティングのようなものにも活用されています。またFacebookやInstagramを運営するmeta社が提唱するメタバース戦略では、自分の分身であるアバターを使って社交活動を行えるようになり、現実世界と仮想世界が融合した新しい生活様式ができるという未来も提唱されています。
またメタバースが最近注目を浴びる理由は、大きな可能性とビジネスチャンスが大きいと言われているからです。例えば、オンラインゲームの提供する仮想世界では、ユーザーがアバターを作成し、コミュニケーションする様子やデジタル商品の取引などといった新しい経済が生まれています。
「VR」とは違うの?
メタバースとVRは似ているようで異なります。「VR」はユーザーに現実世界とは異なる仮想的な体験を提供する技術の名前で、「メタバース」はそんなVRなどを活用して入ることができる仮想世界自体を指します。つまりVRとメタバースはそもそも対比される概念ではなく、「VR技術を使ってメタバース空間に入る」といった表現をします。
まとめ
いかかでしたでしょうか。
知ってるようで知らなかった「メタバース」。新たな世界で人々と交流ができる空間が生まれるのはワクワクが止まらないですね!
今後はメタバースの活用事例についてもご紹介していきたいと思います!
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