「AR技術は利用するもの」そう思っていませんか?実はARを使ったコンテンツって自分で作れるんです!
ということでこの記事ではARを使ったコンテンツの種類や作成におすすめのツールをまとめていきます!最後まで読んで「自分でARを作成してみたい!」と思っていただけたら非常にうれしいです!
なお「そもそもARって何?」という方はまずこちらからチェック!
ARの分類
一口にARと言っても実は大きく分けると4つの種類があります。ここではまずその分類を見ていきましょう。
- マーカー型
- GPS型
- 空間認識型
- 物体認識型
◎マーカー型
マーカー型ARは、特定の画像や写真などをマーカー(目印)として登録しておくことで、マーカーを認識しARコンテンツが表示されるタイプのことを指します。
読み取ると飛び出して見える名刺や3Dオブジェクトの展示などに活用されています。
◎GPS型
GPS型ARは「ロケーションベース型」とも呼ばれ、GPS(全地球測位システム)によってデバイスの位置を認識し、場所と連携させてARコンテンツがスタートする種類のことを指します。
ただし、GPSは5~10mの誤差が生じるため、正確な位置に表示させなければならない場合にはあまり適していないといえるでしょう。
地図と連動したゲームなどによく利用されており、「ポケモンGO」もGPS型のARを活用した例です。ほかにも、ナビゲーションサービスなどの移動することを前提としたサービスへの導入が進んでいます。
◎空間認識型
空間認識型ARは、空間の情報をベースにARコンテンツがスタートする種類のことを指します。カメラから得られた映像やLiDERと呼ばれる赤外線センサーをもとに高さや空間の大きさ、距離などの空間の情報を読み込み、その形状に合うように三次元的なデジタルコンテンツを表示できます。
家具などが実際に部屋に合うかどうか確かめられるサービスなどが有名です。
◎物体認識型
物体認識型ARは、360°から立体物の特徴を把握し、かざした立体面に合わせたARコンテンツがスタートする種類のことを指します。対象の物をどの角度から映しても認識できるため、置物などの小物類からビルなどの大きな建築物まで幅広く活用できます。
空間認識型と似ていますが、こちらは無の空間でなく物体の特徴量を取得している点が異なります。ビジュアルポジショニングシステムといった技術を使用し、GPSよりも高い精度が求められる場合に有効です。
ARを作成するツール
さてARにもいろいろな種類があることが分かったところで、次は実際に作成するツールをご紹介します!
ここでは、ARを作成するためのツールを5つご紹介します。
- Google ARCore
- Apple ARKit
- Spark AR Studio
- Snapchat Lens Studio
- Amazon Sumerian
ひとつずつ見ていきましょう。
Google ARCore
ARCore(エーアールコア)は、Googleが提供する拡張現実(AR)の開発プラットフォームです。
ARCoreでは、スマートフォンのカメラやモーションセンサーがあればARコンテンツを構築することができ手軽に始めることができます。そのためARCoreで開発されたARアプリが数多くリリースされています。ただし、Android端末は各社によって仕様が異なるため、一部の端末では動作しない可能性もあります。
ARCoreの特徴は次のとおりです。
- 幅広いデバイスに対応している
- さまざまなAPIを使用して、ユーザーのデバイスが環境に関する情報を観測および受信し、情報を操作できるようにする
- モーショントラッキング、環境把握(特徴点抽出、平面認識)、環境光推定などの機能がある
- AndroidとiOSに対応している
- 開発者は無料でARフレームワークを活用できる
- Googleが独自の認定プロセスを用意している
ARKit
ARKitは、Appleが開発したiOS向けの拡張現実(AR)アプリケーション開発のためのフレームワークです。
デバイスのカメラやセンサーを活用して、現実世界に仮想オブジェクトを表示するためのツールを提供します。ARKitを使うことで、ARアプリケーションを簡単に開発できます。
ただしiOS上でしか動かすことができないため、Androidユーザーは注意が必要です。
Spark AR Studio
「Spark AR Studio」は、Meta社が提供するAR開発ツールです。
Spark AR StudioではARエフェクトを作成でき、InstagramやFacebookで公開できます。これらのSNSは既にユーザーがたくさん存在しているため、アプリ形式よりも多くの人に認知してもらえるでしょう。
「アプリ開発は敷居が高い…」といった人にもおすすめです!
Snapchat Lens Studio
「Snapchat Lens Studio」は、Snapchat向けのARエフェクトを作成するためのツールです。
Instagramは全般的な日常の出来事を投稿するユーザーが多い一方、Snapchatは身内向けに人物写真を投稿するユーザーが多いことから、よりエフェクトに力を入れている印象があります。
作成する際の操作が直感的なので、慣れていない人でも簡単に作成することができるほか、完成したエフェクトはもちろんSnapchatに投稿することができます。
まとめ
今回は、ARの作り方やおすすめのツールについてご紹介しました。
皆さんも一度作成してみてはいかがでしょうか。
それでは、次回の記事でお会いしましょう!
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