ARで試着!?利用が広がる「仮想試着」とは

AR

そもそもARとは?

ARは、「Augmented Reality」(拡張現実)の略語で、現実の世界にデジタル情報を重ねて表示する技術です。現実の風景に様々な情報を付け足したり、実際にはない物体をあるかのように表示させたりすることができます。最近では、主にスマートフォンアプリを通じて、特定の物体を認識するとその関連情報や仮想の要素が表示されるなど、幅広い応用分野でARが活用されています。このようにARは、現実の世界や空間を拡張して新しい体験や用途を生み出すことから、日本語では「拡張現実」と訳されます。簡潔に言えば、ARは「現実には存在しないものを、まるで実在するかのように見せる技術」と言えます。

詳しくはこちらの記事で解説しています!

アパレル産業でARを活用するメリット

ではアパレル業界にARを導入するメリットとはいったい何なのでしょうか?今回は「仮想試着」に焦点を当ててその利点をご紹介していきます。

ミスマッチの削減と顧客体験の向上

以前までの試着体験では、何度も試着のために着替えるのが面倒といった理由から購入をやめてしまったり、購入しても自分の思っていたイメージと異なっていた、といった潜在的な問題がありました。

そういった課題にAR技術を活用すると、アイテムを現実とほぼ変わらない環境で仮想試着できるようになります。また「試着しないで買うのはちょっと…」というお客様でも、実際の試着の前に仮想試着を試すことで、着替える回数を最小限に抑えつつ自分に似合うアイテムをスピーディに見つけることができるようになります。

またオンラインショッピングでは、商品が自分に合うかどうかを判断するのが難しいことがありますが、仮想試着を使えばミスマッチを減らすことができるとともに、既に持っているアイテムとの着合わせも試すことができるので、より効率的にショッピングを楽しむことができるようになります。

さらにARを利用した仮想試着にはお店側にもメリットがあります。例えば仮想試着では実際にお客さんが商品を触るわけではないのでお店の商品をできるだけ汚さずに済んだり、ミスマッチが少なくなることで店員さんが返品対応に追われなくなることが期待されます。このようにアパレル業界では、お客さんとお店の双方に多くのメリットをもたらします。

仮想試着で、お客さんにもお店側にも多くのメリットが!

アパレル産業における活用事例

1.NIKE

出典:https://www.fashionsnap.com/article/2019-05-10/nike-fit/

Nikeは、公式アプリ内で足のサイズを測定する「Nike Fit」という機能を提供しています。このサービスは、最新のAR技術を活用して、わずかな秒数で両足の13箇所からデータを収集し、足のサイズや幅などを計測します

この計測結果を元に、ユーザーに最適なシューズが推薦されます。これにより、サイズの不適合による返品が減少し、ショッピングのストレスを軽減できます。また、このデータはアプリに保存され、ナイキの実店舗でのショッピングやオンラインでの注文時にも、QRコードを使用して店員に瞬時にサイズ情報を提供できます。

試着のために箱から出してまた戻して…という作業が無くなるね!

2.資生堂

出典:https://webtan.impress.co.jp/n/2021/12/24/42151

資生堂は、自社の総合美容ウェブサイト「ワタシプラス」でARを活用したメイクシミュレーション機能を導入しました。この機能により、異なるブランドのアイシャドウを組み合わせてメイクをシミュレートでき、既存のコスメ製品との適合性を、実際に店舗に行かずに手軽に確認できます。

試供品だと色味しか確認できなくて困ってた!

3.H&M

出典:https://newsroom.snap.com/ja-JP/snap-h&m-digital-fashion-collection

スウェーデンのファッションブランド「H&M」は、写真共有アプリ「Snapchat」と提携し、Snapchat内で仮想試着サービスを提供しています。Snapchatのフィルターを使用して、好みの洋服を選び、自分に合ったファッションを即座に楽しむことができます。

挑戦してみたいファッションがあったんだけど、わざわざ買う勇気は出なかったんだよね…。

まとめ

今回は仮想試着を中心にファッション業界におけるARの活用事例を見てきました。今後ファッションアイテムを買うときに参考にしてみてくださいね!

それでは次の記事でお会いしましょう!

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